ヘマトロジー2 ―急性白血病治療・#チーム医療でまとまる移植後長期フォローアップ外来 (LTFU 外来) ―

  • 編集・企画・原案 谷口 修一虎の門病院 副院長・血液内科部長
  • 執筆者(執筆順) 谷口 修一虎の門病院 副院長・血液内科部長 福田 隆浩国立かん研究センター中央病院造血幹細胞移植科 科長 長藤 宏司久留米大学医学部内科学講座血液・腫瘍内科部門 主任教授 木口 亨中国中央病院血液内科 部長水田 秀一金沢医科大学血液免疫内科学 教授 木村 晋也佐賀大学医学部内科学講座血液・呼吸器・腫瘍内科 教授 富澤 大輔国立成育医療研究センター小児がんセンター血液腫瘍科 診療部長 辻本 信一国立成育医療研究センター小児がんセンター血液腫瘍科 杉田 純一北海道大学病院検査・輸血部 講師 山口 博樹日本医科大学血液内科 准教授 宮﨑 泰司JALSG 理事長、長崎大学原爆後障害医療研究所原爆・ヒバクシャ医療部門 教授 森 有紀虎の門病院血液内科 医長村田恵理子虎の門病院看護部 看護師 本井 多希虎の門病院看護部 がん看護専門看護師 高橋 歩美虎の門病院看護部 看護師 橋本伊利奈虎の門病院看護部 看護師 大山 博子虎の門病院栄養部 科長(管理栄養士) 成田 円虎の門病院血液内科 移植コーディネーター 伊豆津宏二国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科 科長
  • ISBN978-4-9910927-6-3
  • 発行年月2020年4月
  • 価格4,900円+税
  • 判型B5
  • ページ数116頁

巻頭言

白血病診療を取り巻く環境は大きく変わり、一気に治療成績を変えてしまうブレイクスルーが何回かあった。リツキシマブの登場は悪性リンパ腫の化学療法を大きく変え、イマチニブをはじめとするチロシンキナーゼ阻害薬の登場は、慢性骨髄性白血病の治療を根底から変えてしまうインパクトがあった。   そして、またこの数年は急性白血病に対する化学療法そのものが大きく様変わりするような新規薬剤が登場している。一定期間にこれほどの新規治療薬が登場するのはほかに例をみないと思う。急性骨髄性白血病では、全症例の30%にみられる予後不良因子の1つとされるFLT3-ITDの遺伝子変異に対する分子標的薬ギルテリチニブが2018年12月、次いで2019年6月にはキザルチニブも保険収載されている。急性リンパ性白血病 ( acute lymphoblastic leukemia : ALL ) の世界でも、CD22抗原をターゲットとしたイノツズマブ オゾガマイシンが2018年1月、続いて2018年9月にはCD19抗原と患者T-リンパ球(CD3)を結合させ免疫の力で治療するブリナツモマブも登場している。また最近話題の細胞療法も、2019年5月CAR-T療法のかたちで承認され、ALLや悪性リンパ腫の症例で治療が開始されている。いずれも再発・難治の症例に限られているが、これらの薬剤が登場するまでは造血幹細胞移植のほかに治癒が期待できるものはないとされてきた領域である。現場のエキスパートの先生方が、どのようにこの再発・難治の白血病に対して治療戦略を考えていくのか、ぜひ、この機会にお聞きしたくて、鼎談と原稿をお願いしている。また移植の適応を考えるうえで、新規薬剤とは別の方向から有用な情報を提供してくれるのが、白血病細胞の染色体や遺伝子の情報である。「がんゲノム」時代において、山口博樹先生(日本医科大学)に解説をお願いした。   昨今、さまざまな領域で「チーム医療」という言葉を聞くようになった。そのなかでも、造血幹細胞移植の世界は「チーム医療」なくしては診療できないレベルまできている。そこで、年間150例以上の造血幹細胞移植を実施している森有紀先生(虎の門病院)に「チーム医療」の実際を紹介してもらった。

目次

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