ヘマトロジー1 ―血液学からみるがん免疫療法の新時代―

  • 編集 小松 則夫順天堂大学医学部内科学血液学講座 主任教授
  • 執筆者(執筆順)豊嶋 崇徳北海道大学大学院医学研究院血液内科学教室 教授伊豆津 宏二国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科 科長平松 英文京都大学大学院医学研究科発達小児科学 講師丸山 大国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科 病棟医長影山 愼一三重大学大学院医学系研究科遺伝子・免疫細胞治療学 教授大嶺 謙自治医科大学医学部内科学講座血液学部門・
    同大学免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座 准教授
    土方 康基東京大学医科学研究所ALA先端医療学社会連携研究部門・
    同附属病院総合診療科 特任助教
    谷 憲三朗東京大学医科学研究所ALA先端医療学社会連携研究部門・
    同附属病院総合診療科 特任教授
    山﨑 宏人金沢大学附属病院輸血部 准教授山口 素子三重大学医学部附属病院血液内科 講師桐戸 敬太山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系(血液・腫瘍内科学)教授伊藤 雅文名古屋第一赤十字病院 副院長阿南 建一福岡大学医学部腫瘍血液感染症内科細胞病態解析学講座 客員講師
  • ISBN978-4-9910927-3-2
  • 発行年月2019年10月
  • 価格5,200円+税
  • 判型B5
  • ページ数112頁

巻頭言

本号は『ヘマトロジー』の創刊号であると同時に,クリニコ出版が設立されて初めての記念すべき血液関連の刊行本でもある。直江知樹先生(国立病院機構名古屋医療センター 名誉院長)を顧問にお迎えし,編集企画委員である豊嶋崇徳先生(北海道大学血液内科学 教授),宮﨑泰司先生(長崎大学原爆後障害医療研究所 教授)と私の3人で,これまでにない新たな専門誌を編集しようということになった。『ヘマトロジー』は,「特集」,「総説」,「セカンドオピニオン(症例,PROs & CONs)」,「血液アトラス」,「知っておくべき最新臨床試験」の5項目に加え,特集に関する鼎談から構成されており,若い血液内科医からベテランの血液内科医まで幅広く満足していただける大変贅沢な専門誌となっている。今回の創刊号では,特に注目されているがん免疫療法を特集し,第一線でご活躍の4名の先生方にご執筆いただいた。そのうちCAR-T細胞療法に関しては,さらに理解を深めてもらえるよう座談会を企画した。「総説」では,再生不良性貧血に対する新たな治療薬として注目されているトロンボポエチン受容体作動薬とわが国で確立されたCD5陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に関し,それぞれの専門家に執筆していただいた。「セカンドオピニオン(症例,PROs & CONs)」では,骨髄増殖性腫瘍症例の治療選択に迷う症例について,PROs & CONsのかたちで桐戸敬太先生(山梨大学血液・腫瘍内科 教授)に執筆をお願いした。「血液アトラス」では,私が最も信頼している血液病理医の伊藤雅文先生(名古屋第一赤十字病院 副院長)と,血液形態学の神様と称される阿南建一先生(福岡大学医学部腫瘍感染症内科)に執筆をお願いした。血液学の基本は形態学であるが,苦手としている先生方も多いように思う。そこで写真をみていただければ,私がこの先生方に執筆をお願いした理由は十分におわかりいただけるであろう。最後の「知っておくべき最新臨床試験」では,数多くある臨床試験のうち,知っておかなければならない最新の臨床試験を伊豆津宏二先生(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科長)に紹介していただいた。

 

各領域の第一線で活躍している先生方に執筆していただいたおかげで,創刊号にふさわしい出来栄えになったことに編者として非常に満足している。最後に,たいへんお忙しいなか,快く執筆をお引き受けくださった先生方,このような貴重な編集の機会を与えていただき,そして編集にあたって,さまざまなご助言をくださったクリニコ出版の河田氏にこの場を借りて深謝する。

令和元年10月 教授室にて

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